2015/03/21
お知らせ

春分

春分 季節の言葉

 

日差しが少し柔らかくなってきました。三月二十一日は春分の日。

昼と夜の長さがほぼ同じになります。

一年でもっとも気温の上昇が大きくなり、北国では雪解けがすすみ、

一気に春めいてきます。

 

今年は、去年母が亡くなったので、初彼岸のため、すこし早めの日を選び

墓参りに行きました。

訪れた親戚の人たちと一緒に墓の掃除をし、お花やお供え物を供え、

線香をあげながら、いつもと違う想いで故人や先祖を供養しました。

 

墓参りの帰り道、ゆっくりと歩いていると風にのって菜の花の香りが...。

ふと、山のほうに目をやると 段々畑に黄色い菜の花がいっぱい。

あぁ—–

いい香り ♪♪

 

そして、もう少し歩いて行くとつくしを見つけました

辺り一面につくしの坊やが顔を出していました。

 

子供の頃、手籠を下げて、可愛いつくしの坊やを摘みに行ったことを

思い出します。

漢字で書くと土筆。

土から出てきた茎は先のほうまで袴に覆われていて

その姿が筆に似ていることから、この字が当てられたとか。

袴を取り水にさらし、さっとゆでて、食卓につくしの卵とじが出てくると

春の訪れを感じたものです。この季節にしか味わえない味覚には、

植物のもつ旬の力が備わっています。

すくすく伸びる自然の恵みを頂いて、気持ちが軽やかになる春を

楽しみたいですね。

 

野に来た春を、手に摘んで帰りました。

こころの収穫、有り 。

 

 

 

 

 

 

 

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