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久々なときはホドホドに・・・
10月に入ってから肌寒く感じる時間帯が長くなってきました。
気温と同じく風も少し冷たくなり『秋風』を感じます。
その秋風にのってどこからともなく金木犀の香りがしてきます。
むせるような金木犀の香りがする中、休日の朝に久々にMTBで里山散策してきました。
標高500m程の近場の山で勾配が一気にキツクなる、なまった体に喝を入れるにはもってこいの練習コースへGo!!
黙々とペダルを踏んで登ってる際にスピードメーターに視線をやると、
以前は2ケタだったのが1ケタ代表示の速度・・・衰えてますナ。
少しヘコみながらも頂上に到達、ここからは尾根伝いに走って隣りの山まで移動できます。
しばらく休憩、山肌を走ってくる風で体をクールダウン。
ここで朝食♪
そして再出発。
稜線の緩やかなアップダウンを走って次の山へ。
次の山はダートで麓までイッキに下ります。
超久し振りに走るコース、地形も変わっている可能性高し、ダート下りの感覚を取り戻さないと・・・。
ゆっくりとしたペースで下っていきます。
『この先に右、左でヒネってるようなコースだったなー・・・』
『道曲がってるけど切株あって気を付けないと』
記憶と流れていく木々の映像を重ねてみると、あまり地形変わってなくネ??
調子にノッてペースが上がっていきます。(この時点で顔は半笑い)
『次はすり鉢コーナー!イッキに抜けてやる!』
・・・次の瞬間、MTBもろとも吹っ飛ぶ体・・・。
猪が掘った『穴』でタイヤがハジかれた・・・。イノシシのヤロー!!(怒)
地面に叩き付けられて激痛の走る体を起こす。
さっきまでの半笑いから痛みにゆがむ顔になり気分もガタ落ち。
ここからはソロリソロリと・・・。
麓まであと少しの所まで下ってきたとき前方に動く茶色の物体。
猫?なワケないか・・・タヌキ?もうチョット黒いか・・・
近づいてみると背中に特徴のある模様・・・
『ウリ坊ー!!』無茶苦茶カワユスです!!
ダッシュで逃げるウリ坊←←←ダッシュで追いかける私!!
追いかけてるのに夢中になってましたが、ふと感じる
後方からの気配と地面を蹴る音・・・。
イヤな予感がして後方確認･･･
目に映ったのは物凄い形相で迫ってくる猪がっ!!
この子の親? ヤバイ逃げ切らなくては!!コロサレル!!
先程までのスローペースから一転!!トップスピードの領域へ!!
後ろを一度も振り向くことなく民家が見える辺りまで下ってくると
追跡を諦めてくれたみたいです。
ほっと安心した途端に全身がガクガクと震えてきました。
『大丈夫かー?』クワと鎌を手にしたお爺さんが近づいてきます。
畑作業をしてるときに猪から逃げてる私を見て助けにきてくれたそうです。
動物達はこれから寒くなるまでに、秋の実りを体に蓄えて冬を越す準備をする為
麓まで下りて来ることがあるそうです。
『でもさっきの猪は必要以上にアンタを追っかけとったナー?』
『アンタなんかした?』・・・
私：『ウリ坊をからかってました・・・』
お爺さん：『!!!』絶句・・・。
無事に山から下りてきてふと気が付く、体中イテェ・・・そうだったコケたんだった。
それともいきなりトップスピードで走って筋肉痛めた?
などと考えながら住宅地を抜けての帰宅途中、道行く人が私を見てます。
『ただいまー』玄関をあける私を見て嫁サン絶句・・・。
全身ドロだらけ・・・そうだったコケたんだった。
久々なときはホドホドに。
