2009/11/16
お知らせ

“巨人”を揺さぶった金融危機

“巨人”といってもプロ野球ではなく自動車メーカーの
“巨人”すなわちトヨタ自動車のことです。
世界的な金融危機が、その“巨人”を揺さぶったのです。
まさかのF1撤退というニュースには驚きました。
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『参戦チームの中で最も潤った予算がある』とまでいわれたトヨタでさえも経費削減等の無駄を排除する、『トヨタ生産方式』を全社で徹底させたそうです。F1チームの運営もサーキットに持ち込む予備品を減らし、飛行機移動のチーム幹部もエコノミークラスを利用して年間300億円とされるコスト削減を続けるも親会社の業績悪化で来季の参戦断念という結果になりました・・・。
トヨタF1は2002年から、イタリアのフェラーリと同じでエンジン、シャシー、ボディを一から製造するワークスチーム体制での参戦でした。
(その為に世界ラリーを撤退した程です)
デビュー戦では、いきなり6位入賞して衝撃を受けた記憶があります。しかしその後はあまり目立たず、表彰台に上がったのは数える程度で優勝はゼロだったと思います。
昨年ライバルのホンダが撤退し、残った日本ブランドとして今シーズン後半は上位に食い込む成績だっただけに残念です。
また、チームだけでなくタイヤ供給をしているブリヂストンも2011年には完全撤退を発表してます。
来季の日本人ドライバーのシートも危うくなってますから、来年のFI中継(録画ですけど)はなくなるかも知れませんね・・・。
F1に限らず富士重工とスズキは世界ラリーを今シーズンで撤退すると発表してます。
将来、世界規模で景気が回復して日本メーカーがモータースポーツに再参戦する時代には、いろんな意味で“エコ”なマシンが世界中のコースを走ってるかも知れませんね。

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