2009/02/25
お知らせ

三寒四温

「三寒四温」という言葉がありますが、大抵の解釈では、寒い日が3日来れば次に暖かい日が4日来る、これを繰り返して・・・。とあるのですが、どうも違うように気がします。この解釈は正しいのでしょうか?

私も本で読んだ知識でしかありませんので、知ったかぶりして高い所から話すつもりはありませんが、「三寒四温」とは元々中国や朝鮮半島で言われている言葉です。ですから日本とは、ちょっと違うという学者さんが多いです。
本来は、真冬の言葉でシベリア高気圧の強弱の周期を言っていたようです。日本では、冬から春にかけてのこの時期、低気圧と高気圧が交互に通ると低気圧が来る前に暖かくなって、通過後寒くなるという周期変化を繰り返すため、この「三寒四温」が合っているように思えたのでしょう。
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その意味で、正しいか?と言われれば、本来の意味から逸脱しています。でも、日本に入ってきて風土に合わせた言葉として日本語に馴染んでしまったのなら、それも間違えではないのでしょう。
そう言えば「五月雨(さみだれ)」「五月晴れ(さつきばれ)」も元来の意味とは、違った使い方を現在しています。元来、梅雨の時期の言葉ですが、今は5月に使わないとテレビ局に苦情電話が殺到するでしょう。間違えと決めてしまったら、その言葉を抹殺するしかありません。
私は、しなやかファジーに使えば良いのではないかと考えます。

<今週の一事>七転八起

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